アートマン(私)が宿る体を大切に扱う

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アーユルヴェーダは「人間を構成しているものは、身体、心、感覚器官、魂である」と説いています。だから、アーユルヴェーダはこの4つを取り扱う科学だと言っています。

この4つのうち人間の本質はなんでしょうか。アーユルヴェーダの土台であるヴェーダ哲学は「人間の本質は魂(アートマン)である」としています。よく「私の体」とか「私の心」と表現します。「私の」は所有格。では主格の「私」とは誰のこと?

答えは「私とは魂」なんですね。

魂(アートマン)はどこに存在しているのでしょうか。体の中に存在しています。

全然関係ない話ですが、「アートマン」をググっていたら、「京王アートマン」というのが出てきました。小売店らしいです。すごい名前!

ドクター・パルタップは魂(アートマン)を「人間のシステムを動かしているエネルギー」と説明しています。このエネルギーがなければ体も心も感覚器官も動きません。このエネルギーが人間の本質なのです。

エネルギーは非物質です。非物質は朽ちることがありません。だから魂は永遠です。永遠の魂は、物質である身体に宿っているのです。物質は必ず朽ちます。物質である身体は必ず朽ちます。一方、非物質である魂(アートマン)は朽ちることがないので、身体が朽ちたら別の身体に宿ります。

日本人は「死んだら向こうの世界で再び会えるね」みたいな言い方をしますが、インド思想ではそういう考えはないようです。今生での身体としての邂逅は今生限り。来世では会えないそうです。空港で乗換え便を待つトランジットルームでたまたま出会ったようなものだそうです。アートマンは別の身体に宿るのですから。

アートマンは「私の本質」。つまり「私とはアートマン」。アートマン(私)が宿っている身体を大切に扱うことは、私を大切に扱うことです。だから身体のケアが大切なのです。

ところが、身体を乱暴に扱っている人が多くみられます。添加物たっぷりのジャンクフードや加工食品を無頓着につねに食べている人がたくさんいます。ファーストフード店のポテトフライはトランス脂肪酸の塊ですよ。

アーユルヴェーダが身体のケアが大切だと言っているのは、身体にアートマンが宿っているからです。

さあ、今日から自分の身体をオイルでケアしましょう。食べ物も注意を払って選びましょう。青空の下で歩きましょう。これもアーユルヴェーダの英知です。

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