体は食べ物からできている、の食べ物って?

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当校のベーシックコースにはベジタリアンのアーユルヴェディックランチがついています。小澤一美さんと中島美和さんが担当しています。美味しいです。アーユルヴェディック料理はスパイスを適切に使うせいか、味に深みとコクがあり、物足りなさが一切ありません。スパイスがアミノ酸の代わりになっているのかもしれません。

アーユルヴェーダは自然との調和が基本的なスタンスなので、食べ物も自然のものを使います。加工食品はできるだけ使わず、自然のものをそのまま使います。味噌や醤油など、添加物を使わない昔ながらの加工食品は別ですが。

「体は食べたものからできている」と言われます。その通りです。体の細胞は食べたものからできています。だから食べ物の質が大事なのです。自然の恵みをそのまま食べることが細胞との調和をもたらすのです。添加物を多く含む食品が細胞と調和するとは思えません。

アーユルヴェーダ的にもっと正確に言うなら「体は消化されたものからできている」です。いくら自然のものを食べたとしても、それが正しく消化されなければ毒素となって体に害を及ぼします。「自然の恵みをいただき、それが完全に消化されること」が健康な体を作ります。

しかし、アーユルヴェーダの深い洞察はそれだけにとどまりません。アーユルヴェーダは、目、耳、鼻、舌、皮膚から入ってくるものも食べ物だと考えます。たとえば目から入る食べ物。美しい山の風景はサトヴィックな食べ物ですが、暴力シーンはラジャシックな食べ物であり、体や心と調和しません。

たとえば耳から入る食べ物。毎日コロナ関連の情報番組を見、不安に駆り立てられることはタマシックな食べ物であり、体と心に毒素を溜め、免疫力を低下させます。

たとえば鼻から入る食べ物。我が家の悩みは近所から流れてくるキツイ香りです。あれ、なんですかね。洗剤?柔軟剤?いわゆる香害です。ラジャシックな食べ物であり、脳細胞と調和しないので頭痛になります。

たとえば皮膚から入る食べ物。ラウリル硫酸ナトリウムを含むシャンプーは経皮吸収するかもしれません。体の細胞とは調和しません。

アーユルヴェーダは、口から入れる食べ物だけでなく、目、耳、鼻、舌、皮膚から入れる食べ物もサトヴィックなものでなければならないと言っています。アーユルヴェーダの洞察は深いのです。

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