胃酸逆流に悩む人がとるべき食事

ピックアップ

アーユルヴェーダによると、胃酸逆流は細胞の中の熱エネルギーがバランスを崩したときに起きます。ピッタのアンバランスですね。ピッタの増悪は胃液の中の酸を増やし、それが食道を逆流し、胸やけ、胸の痛みなど、いわゆる逆流性食道炎の症状を示します。こういう症状が出てからも、脂っこいもの、辛いもの、揚げ物、カフェインの摂取を続けると、ピッタドーシャはさらに増悪します。

ピッタの増悪はアグニ(消化の火)のバランスを崩し、食べたものの消化を阻害します。結果、未消化物からアーマ(毒素)が作られます。アグニは生命の源です。健康と代謝機能のゲートキーパーです。口から食べたものはすべてアグニへの捧げ物とみなされます。食べ物以上にアグニに相応しい、効力がある捧げ物はありません。

胃酸逆流を予防したり改善するためには、増悪したピッタを鎮め、アグニを健康に保つことが必要です。どんな食べ物が胃酸逆流を抑えるのによいでしょうか。

常温のミルク

牛乳は冷性かつ甘味の飲み物なのでピッタを鎮めます。常温の牛乳は胃の中の過剰な酸を中和し、胃酸逆流を改善します。常温の水120mlに常温の牛乳20mlを混ぜた飲料は、ピッタによる食道や胃壁の荒れを緩和する高い効果を示します。通常、アーユルヴェーダは牛乳を温めて飲むことを勧めていますが、胃酸逆流の場合は常温の牛乳です。

ココナッツウォーター

冷性のココナッツウォーターはピッタを鎮め、アーマを排出します。しかも食物繊維が豊富なので腸活にもグッド!ココナッツミルクもピッタを鎮めるので胃酸逆流の改善におススメです。

果物

バナナ、りんご、メロン、梨などの甘味の強い果物はピッタを鎮めるので胃酸の分泌を適正にします。一方、レモン、オレンジ、グレープフルーツなどの柑橘系は酸味が強いので胃酸逆流には向きません。

野菜

野菜ジュースは胃の中のピッタを減らします(酸味や辛味の野菜はダメ)。キャベツ、人参、ビーツ、キュウリなどのミックスジュースを200ml程度飲みましょう。1日2回飲んでもいいです。茹で野菜は胃の炎症を緩和します。ただし、茹で野菜に塩味や辛味の強いソースをかけては元も子もありませんよ。野菜のなかでは超冷性のキュウリがベスト!水分と繊維が多いので消化を促進します。

アムラ

滋養豊かで冷性のアムラは胃酸の分泌を適正にします。過剰なピッタを抑える「ピッタシャマク」の効力があります。胃壁や食道の荒れを癒す効果もあり、灼熱感や不快感を緩和します。ピッタ体質の人は夏になると体に熱がこもりがち。消化力が低下します。そんなときはアムラをとりましょう。

ジヴァ・ジャパンは「アムラパウダー」を販売しています。ご希望の方はジヴァ・ジャパンにご連絡ください。info@jiva-ayurveda.jp

もし胃酸逆流が週に2回以上起きるなら、胃食道逆流症(GERD)を疑ったほうがいいかもしれません。早期であれば食事と生活習慣の変更だけで改善するかもしれませんが、なかなか改善しない場合にはアーユルヴェーダカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

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