上杉謙信とアーユルヴェーダの共通点

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博学な人の受け売りです。戦った相手でさえ尊敬の念を抱いたと言われる戦国武将の上杉謙信。日本の歴史上、最強の武将だったと評価する人もいるとか。

その謙信さん、こんなことを言っています。

「心に物なき時は、心が広く、体は泰(やす)らかなり。」

心に物欲がない時は、心はゆったりとして、体は健康である、という意味です←博学な人の受け売りです。

これ、アーユルヴェーダが言っていることとまったく同じです。アーユルヴェーダは「幸福とは心がリラックスしていて、物質に執着していないこと」と言っています。

なぜフェラガモの靴を手に入れたらハッピーなのか?(コロナ禍ではそんなものを買いたい気持ちは薄れたと思いますが)。

この質問を生徒さん達にすると「ほしい物が手に入ったから」と答えます。そのとおりですが、なぜほしい物が手に入ったら心はハッピーになるのでしょうか?

それは物欲がなくなるからです。それまで欲しい、欲しいと思っていた物が手に入ると、一時なりとも物欲が消えるので、心は安らかになり、体は元気になるのです。

ケーキを食べるとハッピーになります。甘い物は心をハッピーにします。ケーキが心をハッピーにしてくれるなら、ケーキを食べれば食べるほど心はハッピーになるはずです。ところが3個目くらいになると胃が気持ち悪くなります。つまりケーキ自体が心をハッピーにしれくれるわけではないのです。ケーキを食べたいという欲求がなくなるために心は軽く広くなるのです。これ、ヴェーダ哲学の考え方です。

最強武将とも言われる上杉謙信とアーユルヴェーダは同じことを言っているではありませんか。これは真理なのですね。

私たちは物質に執着します。感情にも執着します。地位や名誉にも執着します。こうした執着から解放された人はインドのサドゥーくらいしかいないかもしれません。

執着から解放されることは困難だとしても、せめてお正月くらいは物欲的な執着から解放されて、心と体を清浄にしたいと思います。

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