薬効と身土不二のどちらを優先?

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ソニーコンピュータサイエンス研究所の研究者である吉田かおるさんとお会いして、いろいろなお話をしました。電気工学、ゲノム研究から分子細胞生物学、食の研究に至るまでマルチな研究をしている方です。さらに、中医学、薬膳、アーユルヴェーダも研究しています。

吉田かおるさんの話はむちゃくちゃ面白く刺激的!薬草の研究もサイエンティフィックな視点から行っています。しかし、エビデンスを信奉している研究者かと言えば全然そうではなく、「何千年と人類が使用してきた薬草の効果をエビデンスで縛るのは好きではない」と断言しています。

エビデンスより真実のほうが重要なのです。

中医学やアーユルヴェーダで使われている植物を解析すると、環境によって成分が違うそうです。同じショウガでも、インド産と日本産では成分が違うとか。乾燥しているインドの大地から採れるショウガのほうが、水分の多い日本産よりも薬効が高いのだとか。ゴマも同様です。

そこで「薬効の高さと、身土不二(その土地でとれたものを、その旬に食べる)のどちらを優先すべきか」と聞いてみました。吉田さんは「クスリとしては薬効を優先したほうがよい。一方、日常の食事では身土不二を大切にするとよい」と言いました。

ショウガを生薬として使う場合には日本産よりもインド産のほうがよい。一方、食事にショウガを使うときには、辛味が穏やかな日本産がよい、ということになります。

私は日本産のトゥルシが好きです(インド産も味が濃くて好きですが)。薬効を考えると、あまり過保護に育てないほうがいいのかもしれません。

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