時薬、いい言葉だなぁ

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先日、NHKの朝ドラをみていたら、主人公の幼子が病気で亡くなり、主人公と妻はなかなか立ち直れないでいました。

住まいにしている長屋の住人が「時薬が一番だ」みたいなことを言いました。

「ときくすり」 いい言葉だ!

悲しみや苦しみは時が癒してくれる、という意味です。

この「時薬」にピピーンと来たのは、その数日前の加藤幸雄先生の「チャラカ・サンヒター講座」で時薬の話が出たからでした。

アーユルヴェーダでも「時は重要な薬である」と言われています。

朝ドラの時薬のように、悲しみや苦しみは時が癒してくれるという意味もありますが、時がドーシャの乱れを治してくれるという意味もあるのです。

年々猛暑になる日本の夏。

だれしもピッタが増えます。体に熱がこもり、胃が痛くなったり、胃酸が上がってきたり、顔や首に吹き出物ができる人もいるでしょう。目に熱がこもる人もいるでしょう。

そんな時、アーユルヴェーダを知っていれば、外気が涼しくなるまで様子を見る選択肢もあるのです。夏の暑さによるピッタ不調なら、気温が下がってくれば自然と不調が改善する可能性が高いことを理解できるのです。

まあ、確かに、秋になるまで忍耐力は必要です。チャラカにも「忍耐力」の言葉が出てくると加藤先生は言いました。

「時薬」とアーユルヴェーダを知っていたら、ピッタを鎮める食事を心がけてしばらく様子をみて、どうしても改善しなければ医療の助けを借りればよいのです。

写真はウィキペディアから拝借したインドの古代の神様「カーラ」の像。タイに所蔵されている神像なのでタイ風。

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