人間は人とつながり、人に貢献することで元気になる

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先日、NHKのニュース番組で精神科医の斎藤環医師がインタビューを受けていました。斎藤医師はひきこもりケアに尽力している医師です。その斎藤医師が「3月と4月はボーっとしていて、ほとんど記憶がない」と言っていました。心の動きを熟知している医師でさえ、通常の生活と異なる事態に心身のリズムがいつもと違う状態になったのかと驚きました。

私の4月もいつもと違いました。教室での授業をやめてZoomや動画で授業をしたり、オンサイトでないとできない授業は延期したりしました。ドクター・パルタップの来日セミナーも中止となりました。自宅でほぼ蟄居状態になると、日中眠くなるものですね。いつもは忙しいので眠くなることはないのですが、外出自粛中は20分くらい昼寝をすることもありました。昼寝をしていると、ドクター・パルタップから電話がかかってきて「今なにしているの?」と聞かれたので「昼寝をしていた」と答えると、「千恵が昼寝だって!始めて聞いた」と驚かれました。いつもよりゆったりしているのに妙に疲れ感がありました。いつもと違う状態に知らず知らずのうちにストレスを感じ、心身のリズムが狂ったのでしょう。

5月になると自粛生活にも慣れてきたせいか、疲れ感は消えました。Zoomでの授業に加えて、ドクター・パルタップのウェビナーの通訳をしたり、オンラインコンサルテーションの通訳や占星術の通訳をしたりと結構忙しくなりました(占星術の通訳忙しい!)。忙しくなると体と心のリズムが整い始めました。

人間は社会的動物なので、人とつながっていなければリズムが狂います。ただ人とつながっているだけでは不十分で、人間は人のために貢献することで自分が元気になるのだとつくづく思います。貢献といっても大袈裟なことではなく、ささいなことでよいのです。自分を大切にすることは大事ですが、人の幸福のために自分の時間の一部を使うことはエネルギーをもたらしてくれます。道に迷っている人がいたら一緒に道を探すとか、脳梗塞の後遺症で足が不自由になり、リハビリのために毎日散歩をしている人に出会ったら、「こんにちは」と元気に声をかけるとか。そんな小さなことが人の気持ちを柔らかくしてくれます。そんな気負いのない貢献が自分を元気にしてくれます。

アーユルヴェーダは健康で幸福に生きるための智恵の宝庫です。医学として専門性の高い知識の宝庫でもあり、日常生活のなかで心身を軽くできる智恵の宝庫でもあります。日常生活のなかで活かせる智恵で人々に貢献できることはたくさんあります。人への貢献は自分の元気の素になります。

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