消化の火を高める酸味を使ったレモンライス

アーユルヴェディッククッキング

暑いのには飽きました。早く30度を下回ってほしいのですが、まだまだ暑い日が続きそうです。しかも大型台風が近づいているせいか湿度も高く、ここ数日は胃が重たい日が続いています。アグニ(消化の火)が弱くなっているのでしょう。暑いし、湿気があるし、気圧も不安定なので、ヴァータ、ピッタ、カファのどれもが乱れそうな気候です。

それにしても、台風が通過する地域がご無事でありますように。

アーユルヴェーダによると、すべての食べ物は六味のうちのどれかを持っています。六味とは甘味、酸味、塩味、辛味、苦味、渋味です。私は酸味があまり得意ではありません。プラクリティがカファ優勢だからかもしれません。レモンは大丈夫で、サラダのドレッシングにはレモンを使いますが、たくさん使いたくはありません。そんな私でも「レモンライス」は好きです。

酸味は体力をつけ、ジャターラグニ(小腸にある消化の火=ジャタールにあるアグニ)を強めます。アグニが強くなるとアーマ(毒素)が体内から排出され、おなかのガスが制御されます。酸味は必要なのです!

レモンはデトックス効果のほか、免疫力強化、血管の強化、ストレス緩和という効果もあります。しかもレモンライスは簡単で美味しい。さっそく作ってみましょう。

材料(3-4人分)

インド米 1.5カップ(日本米でもOK)

水 3カップ(日本米はいつのも量)

カシューナッツ 1/4カップ

レモン絞り汁 33㏄程度

マスタードシード 小さじ1

カレーリーフ5-6枚(任意)

ターメリックパウダー 小さじ1/2

ヒング 小さじ1/8

塩 小さじ1/2

ギー 大さじ1

コリアンダーの葉 適宜

作り方

1.お米を普通通りに炊く。冷ましておく。インド米と日本米では水の量が異なります。

2.フライパンにギーを入れ、マスタードシードを入れてパチパチはぜるまで加熱する。

3.ヒング、ターメリックパウダー、カレーリーフを加える。塩も入れる。

4.香りが出たらこのスパイスギーをライスに加え、レモン汁も加える。塩味と酸味がもっと必要なら塩とレモン汁を加える。

5.ローストしたカシューナッツを加え、コリアンダー(パクチー)の葉を散らす。

酸味はヴァータを鎮めます。現在の不安定な天候によりヴァータが乱れている人もいるでしょう。ヴァータが優勢な人は9月から乾燥が始まる人もいます。お好みで酸味を効かせるといいかも。

一方、酸味はピッタとカファを増やします。夏の暑さでスキントラブルなどピッタが増悪している人は酸味を抑えたほうがいいでしょう。むくみや体の重さなどカファの増悪がある人も同様です。塩味と酸味を抑えると大丈夫。レモンライスのさわやかな美味しさを楽しんでください。

★アーユルヴェーダ栄養学専門家コース

タイトルとURLをコピーしました