胃酸逆流を抑える食事

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もともと逆流性食道炎になりやすい我が家の夫。原因は明らかです。夕食後すぐにソファで寝ることです。私は「食後すぐに寝ると消化器系の病気になるよ」と言うのですが、夕食が終わると脳が働かなくなるらしく、私のアドバイスは役に立ちません。先日、いつもの調子でうたた寝していた夫が突然ガバッと起き上がり、咳をしながら水を飲みにキッチンに走っていきました。「胃酸が上がってきたんじゃないの?」と聞くと、そうだという返事でした。すぐにリコリスティーを飲んでもらい、ミントパウダーも食べてもらいました。本人はそれでラクになったそうです。

アーユルヴェーダによると、胃酸逆流は、体内の火のエネルギーであるピッタドーシャがバランスを崩したときに起きるとされています。増悪したピッタは胃液中の酸を増やし、胃酸が食道を逆流して口のほうに上がっていき、胸やけや胸部の痛みなどの症状をもたらします。すでにピッタが増悪している上にピッタを増やす食べ物をたくさん食べると、さらにピッタはバランスを崩します。たとえば、オイリーなもの、揚げ物、コーヒー紅茶の飲みすぎなどです(夫には当てはまらず、やはり食後のうたた寝が原因です)。

ピッタの増悪によってアグニ(消化の火)が適切に食べたものを消化することができなくなり、体内にアーマ(毒素)をつくります。アグニは命の源です。健康のゲートキーパーであり、代謝機能の象徴でもあります。

胃酸逆流を予防あるいは抑えるためには、増悪したピッタを鎮め、アグニを適切にコントロールする食べ物を摂ることが必要です。胃酸逆流を抑える食べ物をご紹介します。

常温のミルク

牛乳は甘味なのでピッタを鎮めます。常温の牛乳は胃酸の増加を抑えて胃酸逆流を抑制します。食道と胃粘膜の不快感には常温の牛乳20mlに水100mlを加えて飲みます。通常、牛乳は温めて飲むことをアーユルヴェーダは勧めますが、胃酸逆流の場合は温めない常温で飲みます。

ココナッツウォーター

増悪したピッタを鎮め、体内の毒素を排出します。食物繊維が豊富なので腸を整えます。フレッシュココナッツの白い果肉をペースト状にしたもの大さじ3杯(または30グラム)を1日2-3回食べるのもよい方法です。ココナッツウォーター250 mlを1日2回飲むのも胃酸逆流を抑えます。

アルカリフルーツ

バナナ、りんご、メロン、梨はピッタを鎮め、胃酸過多を抑えます。レモン、オレンジ、グレープフルーツは控えてください。

野菜

野菜は胃のなかのピッタを鎮めます(トマト、ほうれん草、生の玉ねぎなど酸味の強い野菜は除く)。キャベツ、ニンジン、ビーツ、キュウリなどを使ったミックス野菜ジュース250 mlを1日2回飲むこともおススメ。茹で野菜もいいですよ。ピッタ抑制パワーNo1のキュウリは欠かせません。

アムラ

アムラは健康効果と滋養に富むスーパー果実です。胃酸を中和し、過剰なピッタを抑えるピッタシャマク作用があります。胃粘膜や食道の炎症を抑え、灼熱感や不快感を緩和します。生のアムラを入手できる季節は限られています。ジヴァ・ジャパンではジヴァ・アーユルヴェーダ製のアムラパウダーを取り扱っています。ご希望の方はジヴァ・ジャパンにご連絡ください。info@jiva-ayurveda.jp

胃酸逆流が週に2回以上起きるようなら、胃食道逆流症(GERD)の可能性があります。逆流性食道炎は胃食道逆流症に含まれます。放置するのはよくありません。ピッタを増やす食べ物を控え、上記のピッタを鎮める食べ物を取り入れましょう。ライフスタイルの改善も大切です。その上で必要であれば、ジヴァ・アーユルヴェーダのドクターによるオンラインコンサルテーションを受けられます。詳細はこちらです↓

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