現代人がジッとしていられないワケ

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昨年4月のデジャブですね。4月の非常事態宣言中はテレビが終始テロップを流し続け、休業の状態や、助成金の申し込み方や、相談の受付機関などについての情報を提供し続けましたね。再びその状態が始まりました。デジャブです。

昨年4月は未知の出来事にみんなが恐れ、すべての店舗が閉まったこともあって、繁華街から人波が消えました。その分、住宅地の商店街は大混雑になりましたが・・・しかし、今は多くの人がこの事態に慣れてきました。状況は昨年より深刻なのに、以前ほど恐怖を感じなくなりました。過半の人達は行動を抑制していると思いますが、一定割合の人は弾けているようです。まぁ、恐怖という催眠状態から覚醒したと言えなくもありません。

ジッと家に閉じこもっていられないのは現在人の特性のような気がします。現代人は刺激がないと死にそうに思います。山奥で一人暮らしをしている人は別として、日々喧騒のなかで暮らしている人は刺激が必須だと思っています。どうしてでしょうか。

現代人はラジャスが乱れています。ラジャスとは心の質の一つです。ラジャスの強い心はつねに動き、つねに刺激を求めます。家で静かにジッとしていることに耐えられないのです。ジッとしているほうが恐怖を感じるかもしれません。心理的につらいのです。だから友達を誘って飲み会をしたりします。国会議員も同じですね。非常にラジャシックなので、会食ができないとなると不安感で一杯になるのでしょう。ラジャスだけでなくタマスが増悪している人もたくさんみられます。タマスは知性や理性を停止させるので「今が楽しければそれでいい。罹ったら罹ったで仕方がない」という発想になります。勇気があるというより、ブッディ(知性)が曇っていると感じます。そういう発言をする人が悪いというのではなく、ラジャスやタマスを増やしやすい現代社会の特徴だと思います。

しかも、現代人はだれでもヴァータが乱れています。忙しい社会、スマホの使い過ぎ、ストレス、不安感。どれもヴァータを乱す原因になります。ヴァータが増悪している人もジッとしていられません。ラジャスとヴァータのダブルです!どうりでジッとしていられないわけです。

現代人に必要なのは、大地に足をつけた暮らし方なのでしょう。文字通り大地を触れる暮らし方が必要だと思います。芝生の上を素足で歩く、家庭菜園をする、川辺で食事をする、人の少ない場所で思いっきり空気を吸う。なんでもいいと思いますが、大地や水に触れる暮らしが必要です。そして、添加物の少ないナチュラルな食べ物を食べることも大切です。

そういう暮らしをすれば、ラジャスが少なくなり、サットヴァが増えます。ヴァータも鎮まってきます。そうなれば、コロナ喧騒も静まってくるのだと思います。道のり長いかな~。

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