アンマがアジア最大の病院を北インド・ファリダバドに建てたことから想うこと

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ハギング・マザーとして知られるアンマが、北インドのファリダバドにアジア最大と言われる病院を建てました。2600床をもつ大規模な病院はモディ首相の挨拶とともにオープンしました。名前は「アムリタ・ホスピタル」といいます。

場所はジヴァ・アーユルヴェーダが運営するJivagramの近くで、コロナ前から建設しており、私も建設中の病院を遠くから眺めたものです。ようやく完成したのですね。

「アムリタ・ホスピタル」の特徴は、現代医学だけでなく、アーユルヴェーダ、ヨガ、ホメオパシーなど選択肢が幅広いことです。どれかの療法を選ぶというより、これらの療法を組み合わせるのかもしれません。

さらに、緩和ケアとペイン・マネジメントを全科横断的に配置することも特徴です。がんなど重い病気には緩和ケアとペイン・マネジメントが必要です。緩和ケアは死期が近づいてきた患者さんのみが関係するものというイメージがありますが、病気が発見されたときから緩和ケアを行うべきだと、私の知り合いの緩和ケア医師は言っています。

インド政府下にはAYUSH省(アーユルヴェーダ、ヨガ、ユナニ、ナチュロパシー、シッダ、ホメオパシーを統括する省)があり、自国発祥の伝統医学の普及に努めています。ましてやアンマの病院なのですから、現代医学と伝統医学を融合した病院ができるのは当然でしょう。

その柔軟性はうらやましいですし、未来の医療を感じます。

翻って日本は、いまなお現代医学一辺倒の状態が続いています。コロナ前に内閣官房の医療関係部門の方とお話する機会がありましたが、その方曰く「政府内では伝統医学を導入する必要性はわかってはいるが、実際の導入はまだまだ先のことだ」そうです。

日本はカファの国なので、腰が上がるまでに時間がかかるのです。その間に他国はずっと先に進んでいます。

日本でも統合医療医は少なくはなく、「スワスタ・プログラム」に参画している医師の中にも統合医療医がいます。統合医療医がアーユルヴェーダにかかわってくれるのは、将来への明るい兆しを感じます。

「スワスタ・プログラム」がアーユルヴェーダと現代医学のコラボであることは、患者さんに安心感を与えてくれます。これこそが患者さんにとってのサービスレベルの向上だと思うのです。

アンマの病院のような医療機関が日本に誕生するまでにはまだ時間がかかるにせよ、多くの人の協力によって一歩ずつ形になっていくことを夢見ています。

★Swastha Program~アーユルヴェーダと現代ヘルスサイエンスの統合

ジヴァ・ジャパン・アーユルヴェーダスクール

Jiva®マルマ・ハンドトリートメント講座

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