アーユルヴェーダ薬膳の理論を具現化する取り組みが必要

アーユルヴェディッククッキング

アーユルヴェーダは、人間は体、心、感覚器官、魂(アートマ)から成り立っていると考えています。

感覚器官は体と外界をつなぐ役割をしています。5つの感覚器官のうち4つは頭部に集中しているので、感覚器官の健康は脳の健康に直結します。

ではあるものの、アーユルヴェーダは、「体、心、魂(アートマ)が人間を構成する基本三要素」と考えています。

体、心、魂(アートマ)にはそれぞれを支えてくれている3本の支柱があります。それを「トリ・ウパスタンバ」といいます。3本の支柱ってなに?

体を支えている支柱:食べ物

心を支えている支柱:睡眠 (実際には食べ物も)

アートマを支えている支柱:コントロールされた性行為

3番目の「アートマを支えているもの:コントロールされた性行為」には「へぇ~」と思うしかありませんね。ブラフマチャリヤ(コントロールされた性行為)の励行は、体、心、発言、スピリチュアリティを強くすると信じられています。

さて、本題。

体を支えている支柱は食べ物です。当然です。体のダートゥは食べ物からできています。(その割に食べ物に無頓着な人が多すぎます。)

アーユルヴェーダにおける食べ物とは、口から入れる食べ物だけでなく、視覚、聴覚、嗅覚、触覚から入ってくる情報も食べ物です。

今日は口から入れる食べ物についてです。

当校の「アーユルヴェディック栄養学コース」では体と心を滋養する食事を学びます。

実際のところ、食べ物は体と心を滋養するものだということをちゃんと理解している人は多くはないと思います。だれでも食べることは好きです。しかし多くの人は感覚器官(味覚や視覚)を喜ばせるために食べることが好きなのです。

もちろん私だって美味しいものを食べると味覚や視覚は喜びます。ただ、サトヴィックな食べ物によって味覚や視覚を喜ばせたいと思っています。

1月―6月期の栄養学コースの最終日には、生徒さんたちが決めたメニューを自由につくってもらいました。

アーユルヴェディック料理というとインド料理というイメージがありますが、そんなことはありません。日本料理でもイタリアンでも中華料理でも、アーユルヴェーダの食理論に基づいていれば国籍は問いません。

この日の生徒さんたちはパスタを中心とするメニューを考えました。

春菊のジェノベーゼパスタ

じゃがいものクリームポタージュ

ブラックチックピーのホットオイルサラダ

りんごコンポート

サトヴィックかつ体と心を滋養するメニューでした。

添加物が入っている加工食品をできるだけ使わないクリーンな食事は心をクリアにし、ダートゥを滋養してくれます。

中医学や漢方の薬膳はシステムとして確立していますが、アーユルヴェーダ薬膳はまだまだ研究の余地があります。みんなで力を合わせてアーユルヴェーダ薬膳の理論を具現化する取り組みが必要だと感じています。

★ジヴァ・ジャパン・アーユルヴェーダは7月-12月期本コース受講生を募集しています。

●アーユルヴェーダ・ベーシックコース

●アーユルヴェーダオイルマッサージトリートメント専門家養成コース

●アーユルヴェディック栄養学コース

タイトルとURLをコピーしました