6カ月で13キロやせた主婦のケース

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ジヴァ・アーユルヴェーダはインド全土でアーユルヴェーダクリニックを運営しており、毎日多くの患者さんが治療に訪れています。アーユルヴェーダの病気治療は「病気の根本原因の除去→デトックス→ラサーヤナ」という流れで行われます。今回の事例は6カ月で13キロやせた主婦です。

日本の若い女性は肥満より低体重が危惧されていますが、アーユルヴェーダの肥満に対するアプローチを知ることができます。セラピストさんやアーユルヴェディックカウンセラーさんの参考になると思います。

2人の娘をもつ主婦カンワールさんは徐々に体重が増えてきました。165センチの身長に対して体重は74キロになりました。やがて脚の関節が痛み出し、生理も不順になりました。やせるためにダイエットをしたり、減量サプリメントを使ってみましたが、効果はありませんでした。そこでジヴァ・クリニックの診察を受けることにしました。

カンワールさんを診たジヴァ・クリニックのドクター・スニルは以下のように診断しました。
「カンワールさんの肥満の原因はホルモンのアンバランスが原因ではなく、消化の火(アグニ)の低下(代謝の低下)が原因である。」

カンワールさんが診てもらっていた他の病院で発行してもらった病理診断書をみて、この見立てが確かであることを確認しました。排便は不規則で、週に2回程度。出てもスッキリしませんでした。食欲は普通でしたが、おなかにガスがたまっていました。ときどき胃酸が上がってきました。睡眠に問題はなく、心の面でも問題はみつかりませんでした。排尿にも問題なし。生理の出血量は少量でした。過去に病気をしたことはありませんでした。ただ、2-3年前から減量サプリメントを使用していました。

治療方針

1)原因を取り除く(ニダーナ・パリヴァルジャーナ)
ドーシャの増悪をもたらす要因を取り除く。たとえば、正しくない食事の時間、夜更かし、体を動かさない生活など。

2)増悪したドーシャを鎮静させる(シャマナ・チキッツア)
カファ・ヴァータの鎮静(シャマナ)、スロータスの浄化 (スロトショーダナ)、レカーナ(蓄積した脂肪を排出する浄化療法の一種)

3)浄化療法(ショーダナ・チキッツア)
自宅でできるチキッツア(治療法)が話し合われた。

4)サットヴァヴァジャヤ・チキッツア
患者教育
期待形成マネジメント(高すぎも低すぎもしない期待を形成すること)
治療へのアプローチ

行うべきこと

食後の散歩
白湯をしっかり飲む
食事と食事の間は最低4時間空ける
ココナッツウォーターを飲む
ヨガ・プラーナヤーマを行う
運動をする
食物繊維を十分に摂る
ほうれん草・人参ジュースを飲む
消化しやすい軽い食事を摂る
作り立てのバターミルクを飲む

避けるべき食べ物


揚げ物、辛い物、重い物
カフェイン飲料
精製小麦粉を使った食べ物
ファーストフード
添加物が多い加工食品
ソース
カリフラワー
キドニービーンズ
芋類
ヨーグルト

セラピストさんやアーユルヴェディックカウンセラーさんが肥満にお悩みのクライアントさんにアドバイスするときの参考にしてください。

★ドクター・パルタップセミナー「病気の根本原因をどうやってみつけるか(5/5)」
https://www.jiva-ayurveda.jp/pickup/601/
★2月の健康と幸福を呼ぶアーユルヴェディック・カウンセリング(2/9, 2/23)
http://www.jivajapan.jp/seminar/counseling201701.html

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