多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とわかったら心がけるべき食事

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以前よりPCOSの人が増えているような気がします。この病名をよく聞くようになったのはここ6-7年ではないでしょうか。そんな印象です。以前はPCOSになる人が少なかったのか、あるいは医者の間でこの疾患に関する認識が高まったからなのかはわかりません。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは排卵しにくくなる疾患で、女性の20〜30人に1人の割合でみられます。排卵されない卵胞は卵巣にとどまり、たくさんの卵胞(嚢胞)が卵巣に並んでいることから多嚢胞性卵巣と呼ばれます。症状として無月経や月経不順、にきび、多毛、肥満などがみられます。排卵しないため、不妊の原因になることもあります。日本人には多毛はあまりみられず、肥満になりやすいと言われています。

血糖値をコントロールするインスリンもPCOSに関係しています。PCOSをもつ若い女性は血中のインスリンが高い傾向にあり、体重のコントロールが重要なポイントです。新鮮なものを食べ、活動的な生活をし、体重を適正に保つことがPCOSを改善させるための秘訣です。

もちろん体質(プラクリティ)によって適した食べ物は違っていますが、PCOSを改善するためのおおまかな食の基準はあります。それをここではお伝えします。

摂るべき食べ物

食物繊維が豊富な食べ物:たとえば、オーツ麦、豆類、ブロッコリー、そば、フラックスシード、スプラウト、さつまいも、かぼちゃなど。食物繊維は血糖値を下げ、体重増を防ぎます。

抗酸化食品:「酸化ストレス」とは体内の活性酸素が体の酸化防御機構を上回った状態のこと。PCOSをもつ女性は酸化ストレス値が高いと言われています。この状態を改善するために抗酸化作用に優れた食べ物を積極的に摂る必要があります。たとえば、ベリー類、アーモンド・くるみなどのナッツ類、ひまわりの種、トマト、ほうれん草、緑茶など。

低脂肪タンパク質:豆腐、ひよこ豆、グリンピース、アマランサス、キノアなどははら持ちがいいため、健康的でないスナック菓子への欲求をコントロールでき、体重増を抑えることができます。

避けるべき食べ物

加工食品:加工食品はナトリウムの含有量が多く、健康的とはいえない脂肪が多いものもあります。こういう食品を多く摂るとPCOSの症状を悪化させる場合があります。加工食品、ジャンクフード、缶詰、揚げ物は避けましょう。

砂糖を含む食べ物・飲み物:ケーキ、アイスクリーム、クッキー、砂糖入り飲料などは血糖値と体重を増やし、PCOSの症状を悪化させます。

牛豚と乳製品:牛、豚、マトンなど飽和脂肪酸の赤身肉の食べ過ぎはホルモンバランスを崩す可能性があります。加工食品、加工したチーズ、酒、カフェインの摂りすぎは厳禁。

繰り返しになりますが、プラクリティによって最適な食べ物は異なるので、ここでは基本的な情報をお伝えしました。

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