アーユルヴェーダというと「オイルを使った治療」というイメージが固定化しているように思います。
アーユルヴェーダは体、心、感覚器官、魂を取り扱う科学なので、「オイルを使った治療」だけではありませんが、「ベタベタする油を体に塗りたくる」というイメージは、日本人にはインパクトがありすぎたのかもしれません。そのため「アーユルヴェーダ=油」というイメージが固定化したのかもしれません。
それにしても、なぜアーユルヴェーダはごま油を病気治療に使うようになったのかは大きなナゾです。
ごまは北アフリカからインドを経て、東アジアに広がり、日本にも普及しました。その過程において、東アジアではごま油を料理に使うようになりました。韓国ではほとんどの料理にごま油が使われるそうです。
現代の日本ではいろいろな油を調理に使っていますが、多くのてんぷら専門店では今なお白ごま油のみ使用しているお店が少なくありません。
当校の生徒さんはこんなことを言いました。
「私の知り合いのてんぷら屋さんは、夫婦そろって何十年たってもシワがないんです。お二人ともツヤツヤ。ごま油の効果だと思います」
だそうです。やはり、ごま油には若返り効果があるのでしょうか(アーユルヴェーダはそう言っています)。
そういえば、私の知り合いに、ビーガンで白ごま油のみ使用している人がいます。10数年ぶりに再開しましたが、ツヤツヤ・イキイキぶりは10年前のままでした。
私の夫曰く「〇〇さん、シワの数も昔のままで変わっていませんね!」
そうしたごま油のパワーを古代のアーユルヴェーダ賢者(リシ)たちは知っていたのかもしれません。
インドのアーユルヴェーダ専門家は、ごま油の健康効果について「天の神様からアーユルヴェーダ賢者に伝わった」と答えるかもしれませんね。
神様から伝えられた知識を「アープトデシャ」といいます。ごま油パワーも「アープトデシャ」かもしれません。
日本にも名称に「油」が使われている寺院がいくつかあります。医王山油山寺(静岡県袋井市)、鹿王院の油掛地蔵尊(京都府京都市)、待乳山聖天(東京浅草)の「浴油祈祷」などなど。
アーユルヴェーダがなぜごま油を使うことになったかはわかりませんが、インドのアーユルヴェーダ賢者にとってはごま油は特別なオイルだったことは間違いありません。
なお、ごま油はハーブと組み合わせると、ごま油自体の特徴を薄めて、ハーブの特徴に合わせるのだそうです。ごま油は健気です!
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