アーユルヴェーダはコモンセンスだから永遠なの

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『血管をよみがえらせる食事』という本を買ってみました。この手の本はほとんど買いませんが、タイトルに魅かれて買う気になったのです。血管は大事ですからね。アハラ・ラサ(栄養液)が最初に血液と血管をつくるのも、血液と血管が健康に最も大切だからです。

しかし、読んですぐに「はっ?」という疑問符が私の頭の上につきました。心臓病を治す、あるいは心臓病を予防するには脂質をまったく摂ってはならないというのです。肉、魚はもとより、各種オイル、大豆も脂質が多いので食べてはダメという見解です。

それってどうなの?

脂質は三大栄養素の一つです。脂質を摂りすぎてはダメですが、脂質をまったく摂らなければ健康な細胞はつくれません。細胞膜は脂質なのです。脂質がなければ健康な細胞膜はつくれません。コレステロールも必要なものです。

糖質抜きダイエットにしても脂質抜きダイエットにしても、現代の人間が考える食事法は極端です。極端な食事法は長期的には続きません。健康を害してしまいます。

その点、アーユルヴェーダの食事法は常識(コモンセンス)に則った、知性に裏打ちされたものです。だから、だれでもアーユルヴェーダの食事法を受け入れることができます。たとえば、「体内の火が過剰に多いから、体の熱をとる苦味と渋味をとりましょう」とアーユルヴェーダカウンセラーから言われたとしても驚かないでしょう。説明を受けたら納得できるはずです。

アーユルヴェーダが教えてくれることは、食事法に限らず、すべてが常識的で知性的です。だから数千年たってもアーユルヴェーダの価値は衰えることがありません。混迷の今だからこそ、その真価はますます輝いています。

当校の先日のベーシックコースでは小澤一美さんがキチリを中心としたランチをつくってくれました。キチリはお米とムング豆でつくるインドのスパイス粥です。滋養豊かで美味しいです。チャパティも添えて。さらに野菜のスパイス炒め煮と人参のハルワも楽しむことができました。人参のハルワは生殖組織を強くすると言われています。

アーユルヴェーダの食事は六味を摂ることが原則。このベーシックコースランチは六味が揃っていますよ。お米・小麦粉は甘味。野菜は苦味。野菜のスパイス炒め煮にレモンが若干使われています。酸味ですね。スパイスは辛味です。豆は渋味です。料理だから塩味は必ず使います。だれにとってもすんなり受け入れられるシンプルなルールです。脂質を完全に断つべし、などと実行困難なことは言いませんよ。

アーユルヴェーダは永遠です。

Jiva®マルマ・ハンドトリートメント講座

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