生薬の始まりを調べていてアーユルヴェーダに想いを馳せた

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訳あって生薬の始まりを調べてみました。アーユルヴェーダは生薬というかハーブが大きな役割を担っていますが、人類はいつから生薬を使い始めたのでしょうか。

太古の人たちは、自然界から得られる植物や動物を食糧としていました。それらを食する中で、植物や動物が時には毒となって有害な作用を発現したり、毒が時には病気の苦しみを緩和し治療するクスリになりうることを知りました。多くの経験を積み重ねる中で、人間の体に対する効果効能を習得していったのです。

紀元前数千年前には世界の各地で文明があらわれ、それぞれの自然環境やそこに住む人間の特性に適した植物がクスリとして使われるようになりました。インド亜大陸においてはインダス文明が生まれ、やがて医学が発展していきました。それがアーユルヴェーダの始まりです。

日本では、西暦712年頃編纂されたと言われる『古事記』にクスリとしての植物が出てきます。皮をはがされた因幡の白兎の話です。白うさぎさんに処方された生薬は蒲の花粉(蒲黄ホオウ)です。

生薬として使われる植物や動物は土地土地によって異なります。当然です。その土地で採れる植物や動物が使われるからです。自然界から採れる植物も、その土地に住む人間の特質に合わせて自生していたのではないかと想像します。日本人は民族的にカファ体質と言われています。それに合わせるかのように、春には苦味の山菜がたくさん採れます。

そう考えると、インドで採れる植物だけがアーユルヴェーダ生薬ではない、と言えそうです。日本で採れる日本人に適したアーユルヴェーダ生薬があってしかるべきでしょう。アーユルヴェーダのグナ理論にあっていればよいわけです。

アーユルヴェーダは全人類の資産なのですから、グローバルであると同時にローカルであるという考え方が重要だと思います。

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