働く現代女性はアーユルヴェーダをどう活かす?

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昔の女性と現代の女性では暮らし方が大きく変わっています。今の女性の多くが仕事をもっています。男性と同じように働いているので、残業もするし、休日勤務することもあるし、生理中に酒豪ぶりを披露する人もいます。

私も会社で働いていた時には早朝から夜遅くまで働いていました。本社がニューヨークだったので、夜の10時頃から電話でミーティングすることが頻繁にありました(当時はZoomがありませんでした)。生理中かどうかにかかわりなく、お酒も普通に飲んでいました(女性としては弱いほうではありませんでした)。

かつてインドやネパールなど南アジアの国々では、生理中の女性は台所に入れなかったそうです。ネパールでは今でもその習慣があるとか。「生理中の女性はケガレた者」というネガティブな発想に基づいた習慣ですが、結果的に生理中の女性は体をいたわることができたのです。

現代の女性はとにかく忙しい。仕事をバリバリこなし、豪快に飲み、妻役・母親役も手抜きをせずにこなします。慢性的に寝不足です。しかも出産回数が少ないので、生涯の月経回数は戦後までの女性と比べて格段に多くなっています。こうした要因が重なって、いまの女性は昔より更年期症状が重いと言われています。

最近は40歳を過ぎて体調不良になると更年期のせいにします。この体調不良は仕方がないと・・・しかし、それは本当でしょうか。実は寝不足や深夜の労働、ストレス、栄養不足など、自然(太陽、月)のリズムに沿わない生活習慣が体調不良をもたらしていることが多いのです。

女性がバリバリ働くことは素晴らしいです。忙しい毎日の生活の中でどうやってアーユルヴェーダの智恵を活かせるでしょうか。少しでも自然のリズムに合わせることが大切です。

●座って食事をしましょう。忙しいママは3食とも立ったまま食べる人が少なくありません。この習慣はヴァータを乱します。「ヴァータが乱れる→乾燥する→便秘→不眠」まっしぐらです。アーユルヴェーダは座って食べることを勧めています。水も座って飲むべきだと言っています。

●生理中はお酒をたくさん飲むことを控えましょう。生理はデトックスです。体をいたわる期間です。生理中はお酒を控え、温かく消化しやすいものを食べましょう。生理痛や生理不順はその前の1カ月間の過ごし方の結果です。

●朝起きたら、昇ってくる太陽の光を浴びましょう。そうすることによって体内時計が整い、細胞のリズムが整うことによって睡眠リズムも整います。

●笑いましょう。どんなに忙しくても1分間笑いましょう。笑いヨガを活用するといいですね。笑いは心をサトヴィックにします。

●耳や鼻の中にゴマオイルを塗りましょう。綿棒でオイルを塗るだけでも一定の効果があります。ある女性の会社役員は、綿棒で耳の中にゴマオイルを塗っただけで気分が落ち着いたと言いました。

結局、知性を伴う元気さを維持するためにはディナチャリヤ(日々のルーティン)が大切なのです。

ジヴァナンダ・プログラム
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