アミロイドβとアルツハイマー病との関連性からみるアーユルヴェーダの広め方

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日本のアーユルヴェーダ界の重鎮である上馬塲和夫先生が2カ月も前に、ある勉強会の録画を送ってくれていたことに気づきました。私だけでなく複数の人に対して送ってくれていたものですが。あとでそれを観ようと思って忘れていたのかもしれません。

その録画の中で脳神経内科医である菱川望先生がかなり興味深い講演をされていました。菱川先生はアーユルヴェーダの知識も深く、最近「スワスタ・プログラム」にも参画された医師です。

スワスタ・プログラム 

興味深い点はいろいろあったのですが、私が「ほほ~」と思ったのは、昼間の眠気および昼寝とアミロイドβの関係です。アミロイドβはタンパク質の一種で、このタンパク質の脳への蓄積とアルツハイマー病との間に関連性があると言われているものです。従来は、アミロイドβの脳への蓄積がアルツハイマー病の原因の一つではないかと言われていましたが、最近は、アミロイドβの脳への蓄積はアルツハイマー病の結果かもしれないという見方もあるようです。

いずれにしてもアミロイドβとアルツハイマー病との間には関連性があります。菱川先生が取り上げた研究によると、60歳代のときに昼間に眠気に襲われて寝落ちする人は、そうでない人に比べて、15年後に2.75倍のアミロイドβが脳に蓄積されていることがわかったのだそうです。コワ!

この研究結果はアーユルヴェーダの素晴らしさを物語っています。アーユルヴェーダは昼寝を厳しく戒めています。妊婦さんや高齢者を除くと、昼寝は健康によくないと言っているのです。理由の一つは、昼寝はカファを増悪させるからなのですが、それだけではないような気がしていました。昼間の眠気や昼寝は脳を劣化させるのですね!

アーユルヴェーダを高く評価している人達はアーユルヴェーダを世に広めたいと思っています。私もその一人です。課題はアーユルヴェーダの何を広めるかです。みんながみんなドーシャやダートゥのことを知りたいとは思わないでしょうし、インドの言葉で生薬を知りたいとも思わないでしょう。それはアーユルヴェーダLoveの人たちでよいのではないでしょうか。

それよりもむしろ、平易は言葉で「規則正しい生活をしよう」とか「排便は毎日をめざそう」とか「昼寝は避けよう」とか「氷入りの飲み物は消化を妨げるよ」といったことを啓蒙することが大事だと思うのです。菱川先生の講演でその思いが確信となりました。

アーユルヴェーダLoveの人たちは、アーユルヴェーダを平易に伝えるためにもアーユルヴェーダをしっかり学んでくださいね。

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