人間は25のコンポーネントでできている

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ここ1週間くらい授業やこまごましたことで忙しく、SNSに投稿する時間がありませんでした。文字通りこまごましたことなので、何をしていたのか思い出せないくらい。

そうしているうちにウクライナの情勢は悪化の一途をたどっています。アーユルヴェーダが「病気を治すためにはニダーナ(病気の原因)を取り去らなければいけない」と言っているように、ウクライナの悲劇もニダーナを取り去らなければ収拾がつかないのかもしれません。その歴史的ニダーナについて、いろいろな人達がいろいろな意見を言っていますが、浅学な私にはどれが真実なのかわかりません(自分で勉強しろや、と言われそう)。

勉強していない私が感じることは、人間の欲望や猜疑心や業はなんと罪深いのだろうということです。脳が発達してしまったばっかりに、他の動物にはない欲望や猜疑心や感情を抱く能力を身につけてしまったのですね。ありがたくない能力です。

私たちは自分のことを肉体だと思っています。肉体は目に見えて触れるものですから最も理解しやすく、そう思うのも無理はありません。人間はどういうコンポーネントでできているかなんて学校で習っていませんし。

ヴェーダ哲学は「人間はどういうコンポーネントでできているか」を教えてくれています。学派によって微妙に異なり、「人間は24のコンポーネントでできている」という説があったり、「人間は25のコンポーネントでできている」という説もあります。いずれにしても、人間は肉体だけでできているのではないことは共通しています。

先日の「女性の生涯にわたる健康と美とウェルビーイング」ウェビナーで、ドクター・パルタップは「人間は25のコンポーネントでできている」と言いました。ヴェーダ哲学の観点からというよりアーユルヴェーダの観点からの見解だと思います。

人間を構成する25のコンポーネントとは?

●五大元素(パンチャ・マハーブータ)5つ

●タンマートラ(パンチャ・マハーブータのタネのようなもの)5つ

●知覚器官 5つ

●運動器官 5つ

●マナス(心、顕在意識)

●知性(ブッディ)

●自我・個我(アハンカーラ)

●チッタ(潜在意識)

●魂・真我(アートマン)

以上の25のコンポーネントです。

人間はこんなにも広大な領域でできているのです。体はその一部なのですね。人間の本質はアートマンだとされています。アートマンはエネルギーです。人間の本質はエネルギーです。エネルギーから発せられる振動や周波数から物質である微細な心ができ、その外側に粗雑な物質である肉体ができます。そう考えると、肉体に付属している欲望や権力や名声などは、人間の全領域のほんの一部にしか属していないことがわかります。

いま繰り広げられている悲劇に対して私はなにもできません。しかし、私たち一人一人が、人間を構成している25のコンポーネントのことを理解し、人間は物質以上の存在であることを理解したなら、少しは生き方が変わってくるのかもしれません。

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